たおやめぶり


安部 譲二氏

2013年06月24日 21:28

私は、政治的・思想的信念が自分と異なっていたり、著者の人生経歴が特異であっても、作品から感銘を受けた時には素直に感謝し、評価しております。

安部譲二氏は、特殊な経歴から、いまだ文壇から十分な評価を受けているとは評しがたく、また、思想信条において私と異なる部分もございます。

しかし、下記2作からは、考えさせられることが多かったので紹介いたします。

 

①「渡世の学校」 リイド社 

②「RAINBOW  二舎六房の七人」原作 安部 譲二 作画 姉崎正澄 小学館

 

①は、彼独自の人生哲学を述べたもので、賛同できない部分もありますが、独特な鋭さが随所に見られ、考えさせられました。

自分と全く異なる人生を歩んでこられた方の著作からは教えられることが多いです。

 

②は大部なコミックであり、もちろん、基本的にはフィクションですが、戦後間もないころの逸脱児童処遇や偽善的里親などの醜態が余すことなく記されており、問題提起は今日的です。

一部でもよいので、お時間がおありでしたら、ご一読を勧めます。

 

それではまた。

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