たおやめぶり


日本近代文学の起源と今日の政治。

2013年06月17日 16:41

文芸評論家の柄谷行人氏によれば、日本近代文学の成立と自由民権運動の挫折の間には、密接関連性が認められるとのことです。

ご興味のおありの方は、「定本 柄谷行人集 1巻 岩波書店 2004年」などをご参照ください。

これを今日の政治状況に置き換えてみるとどうでしょうか?

巷では、暫く下火になっていた芥川賞が再度、クローズアップされたり、いわゆる携帯ノベルが書籍化されたり、一見すると文学界は勢いを取り戻しているようにも思えます。

しかし、現実の政治状況はどうでしょうか?

先回の拙稿でも敢えて苦言を呈しましたが、「罹災者の方々の苦悩。」「多くの真面目な原子力研究者の良心の呵責」などをよそにあたかも、「集票のための記号」であるかのように、「脱原発」というフレーズが(それを本当に実行することに伴う負担を受け入れる準備や覚悟も十分でないままに。)安易に用いられています。

そして、なによりも、民主制国家の根本原理であるはずの、「一人一票」原則が蔑にされ、先回の衆院選において、17高裁判決が「違憲無効」「違憲」「違憲状態」と判断し、抜本的な制度改革を求めているのに、現政権は小手先だけの0増5減改正だけで乗り切ろうとしています。

また、参議院も先の最高裁大法廷判決で、制度の抜本的改正が要請されているのに、これを軽んじ、小手先改正しか行われないまま、来月の参院選に突入しようとしています。

麻生副総理はウォールストリートジャーナルに対するインタビューで、「参院選で、自民党を含む改憲派勢力が勝利すれば、安倍総理の関心は、(筆者註:自民党2012年改憲案のような復古調、保守色の強い内容の憲法改正を最終目標とする憲法96条先行改正などの)憲法改正に向かうであろう。」と述べています。

司法を軽んじ、違憲性の疑いが高く、正統性に疑義のある国会が、国家権力を縛る憲法を、国家に対する規制を緩める方向で改正するなど、笑止千万です。

現在、政治的意見の対立を超えて、心ある有識者や法曹実務家が中心となり、「一人一票実現国民会議」を組織し、日本の民主制を護るために戦っています。

また、そこでは

1 つぶやき祭り

2 駅活イベント(次回は7月11日 東京・新橋SL広場で開催予定。)

3 裁判傍聴

4 意見広告のための寄付(詳しくは、上記『一人一票実現国民会議』HP(www.ippyo.org)参照。)

5 Facebookによる情報拡散(https://www.facebook.com/hitori.ippyo)

6 一人一票実現のための裁判原告となること

など一般の方々でも可能な様々な活動を行っています。

詳しくは、上記HPに加えて

一人一票実現国民会議 事務局

e-mail:ippyp@ippyo.org

FAX 03-3780-3221

までお問い合わせください。少しでもご興味・ご関心がおありの皆さまは、お気軽にHPや上記連絡先にアクセスください。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

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