たおやめぶり


田中慎弥氏

2013年06月21日 17:33

私は、田中慎弥氏の作品は好きで、刊行されたものは単行本化されていない連載も含めすべて読んでいます。

件の記者会見ばかりが取り上げられていますが、サービス精神があり、誠実に読者と対峙され、一見難解でも実は解りやすい作品を物される作家さんだと理解しています。

田中氏によれば、安倍晋三首相は再登板以前に、同氏に対し、「作品を読んだけど難しかった。」という趣旨の発言をした模様です。

まあ、文学の理解は人それぞれですからそれはそれで構いませんが、申し訳ないけれども、安倍首相は率直に申し上げて頭が悪いと思います。

潰瘍性大腸炎再燃をおそれてかどうか知りませんが、いまだに正式に官邸入りしていないらしいですし、危機管理体制という点でも宰相にふさわしいのでしょうか?

同じく炎症性腸疾患であるクローン病を抱えながらも、第二次大戦を戦い抜き、戦後大統領をに8年つとめあげ、勇退時にはいわゆる「軍産複合体」への警鐘まで鳴らしたアイゼンハワー大統領とは器が違います。比べるのも失礼でしょう。

実際には、切れ者の菅官房長官以下、官邸スタッフが実務を取り仕切っているのでしょう。お気の毒です。

日本人は「空気」に流されて投票する傾向が強いから、恐らく都知事選は安倍自民の圧勝でしょう。

でも、7月の参議院通常選挙でも、安倍総裁が率いる安倍自民党に投票する有権者の見識を疑います。

都知事選くらいならそれほど実害はありませんが、参院選の結果は、近い将来、日本人自身に降りかかってくるでしょう。

「空気」なんぞに流されず、自分の頭で考えて良識ある選択をなさっていただきたいと切望します。

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