たおやめぶり


補足説明。

2013年06月26日 12:27

1 疑惑について

例の有識者ヒアリングで、櫻井よしこ女史が「悠仁親王殿下ご誕生に際しては、両陛下のご意向」云々という奇妙な発言をなさってます(同議事録と配布資料参照。)。

これは、彼女の個人的見解に過ぎませんが、ご懐妊の時期やその後の東宮ご一家に対する異常なバッシングをみると、本当に作為的なものはなかったのか疑いが生じます。

 

そして、国家の根幹にかかわる法律について、慎重な手続きを経て、まさに国会に提出されようとしているときに、「何らかの作為」が行われたとするなら、それは憲法2条を踏みにじるといわれても仕方がないでしょう。一般国民夫婦間の受胎・出産とは次元が違う問題です。

 

2 不徳なお振舞い

1はあくまでも疑惑に過ぎません。しかし、その後の、東宮ご一家に対する誹謗・中傷は異常です。ある週刊誌は敬宮殿下の警備担当者の写真まで掲載しましたが、これは許されることではないです。それなのに、両陛下は男児を儲けなかったという理由かどうかは存じ上げませんが、東宮ご一家と距離を置いておられるご様子。いやそれどころか、むしろ退けておいでのご様子。

日嗣の皇子に対するお仕打ちとしては、あまりなお仕打ちです。

 

これが不徳でなくてなんなのか。

 

3 皇統の危機は回避されていない

現状では、いずれ男系男子は(旧宮家復帰とやらをやらかさない限り、)悠仁親王殿下お一人になります。危機は回避されていないのです。

皇統の安定を考えれば、いまから、男女を問わない直系第一子優先主義に典範を改正し、将来の皇統断絶に備えるために、秋篠宮系三宮家、三笠宮系五宮家(一名の方は適格性に疑義があるので、4宮家でもよい。)の八ないし七宮家を創設し、女系承継も認めた方が良いと考えるのです。

どうしても、「男系」だけは譲れないというのであれば、畏れ多いことですが、内親王殿下や女王殿下のご正配に、旧宮家を初めとする「皇男子孫の末裔」をお迎えすればよいと思うし、八ないし七宮家も創設してしまうと将来の皇族数が増えすぎる危惧を生じるというなら、現行の永世皇族制度を見直して、皇籍離脱の準則を整えればよいと思います。

 

4 東宮妃殿下派と秋篠宮妃殿下派というマスコミが作った不毛な二項対立

私は、いまの東宮ご一家に対する両陛下のお振舞いや俗悪メディアによるバッシングがひどいと思うから、意識的に東宮家を擁護(こんなことを申し上げるのは僭越ですが。)しておりますが、本音を申し上げますが、別に秋篠宮妃殿下が嫌いとかそういうことではありません。

 

拙ブログをお読みいただければ理解して頂けると存じますが、例のご懐妊について疑問を呈した以外は、秋篠宮殿下は当然のこととして、同妃殿下に対してもなんの個人攻撃も加えておりません。

 

むしろ、不敬であることを承知で、東宮ご一家に対する両陛下のお振舞いを問題視しているのです。

その点、誤解のないようにお願いしたいです。

 

5 旧宮家復帰論について

繰り返し申し上げていますが、内親王殿下や女王殿下のご正配として、旧宮家や皇別摂家にゆかりのある方をお迎えすることは何ら反対しません。

むしろ歓迎すべきことであるとすら申せましょう。

しかし、男系男子承継を維持するため、養子や廃絶した宮家の再興という形式で、旧宮家末裔の方が復帰されるというのは反対です。

かえって、皇室の尊厳を傷つけるように思われます。

 

ここまで言うのは少数派でしょうが、どうしても、男系男子を維持したいのなら、私は「側室復活」に反対はしません。

そのほうが「伝統」にも適合します。

大正天皇のご生母は側室でいらっしゃいましたが、大正天皇は、ご病弱ながら熱心に政務に励まれましたし、漢文の素養もおありになり、能筆で、和歌もお上手でいらっしゃいました。

そこまでの覚悟もないのに安易に、「男系男子主義堅持」、「旧宮家復帰」、」「皇位継承資格復活を目的とする養子解禁論」とか無責任なスローガンを吐かないで頂きたいです。

 

6 いわゆる皇族間養子解禁論について

現行典範制定時の貴族院や衆議院の公式議事録や、立案当局作成に係る想定問答集などを参照しても、当時の立法者は「皇族間の養子」も認めない趣旨であったことが明確で、しかもこれは旧典範42条以来の沿革にも適合し(長くなりすぎるので割愛しますが。)正当な理由があります。特定男性皇族を念頭に置いた、一部有識者が唱えておられる「皇族間養子解禁論(現行典範9条部分的改正論)」にも警鐘を鳴らしておきます。

 

7 結論

私は、「制度としての皇室と皇統皇位を守りたい。」、「東宮ご一家を理不尽なバッシングから御救い申し上げたい。」ただ、それだけなんです。単純な動機なんですよ。しつこいけど、皇室に対する忠誠心だけは疑わないでいただきたい。

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